司法試験に向けた勉強は本当にツラいですよね。
私は,行政書士をやりながらなんとか合格することができました。
今回は,私が実際に行った勉強法や使用した教材をご紹介したいと思います。
私の勉強法には賛否両論あるかと思いますが,司法試験へ本気で取り組む皆様に少しでも参考になれば幸いです。
使用教材
まず,私が使用した教材をご紹介します。
社会人として働きながら、時間が無い中での受験でしたので,使用する教材は必要最低限に抑えました。
アガルート
アガルートをテキストとしていました。使用したテキストは以下2つです。
・総合講義論証集
・重要問題習得講座
論証集は,各論点の規範がコンパクトにまとめられているものです。
ただ論証集を読むだけでなく,工藤先生の音声解説を聞きつつ理解していきます。
気付いたことは余白にメモしていきましょう。
2周してから,重要問題習得講座で実際に問題を解いていきます。
問題を解く際は,答案構成のみでよいでしょう。
いちいち答案を書いていると時間がかかります。
苦手な論点や超重要でどの受験生もある程度は論述してくる論点は答案を書いてみるとよいかもしれません。
ここでも,工藤先生の音声解説はセットです。
論証集と重要問題習得講座はリンクしているので,両者を併用しつつ問題を解いていきます。
あとは,ひたすらこの繰り返しです。
辰巳(スタ論)
辰巳のスタンダード論文答練を受講していました。
ここで実際に答案を書くことで,アウトプットの力を養います。
解いた後は解説や解答例を確認します。
このとき,模範解答を読む必要はありません。
これほど完璧な答案を書ける受験生は存在しないからです。
「500番程度の解答例」(正式名称は忘れました)を確認すれば十分です。
もちろん,添削のコメントもチェックします。
基本書・判例百選などは一切使用しない
私は,基本書や判例百選は一切使用しませんでした。
テキストは上記のアガルートのみです。
司法試験に合格するための情報量としては十分ですし、法改正や最新の判例にも対応しているため情報に乗り遅れることもありません。
特に,孤立した環境になりやすい社会人受験生の方は,最新の情報を取得できないというリスクを抱えています。
情報をアップデートするという観点から,何か1つだけでもよいので予備校の講座やテキストの購入をお勧めします。
勉強法
私の実際の勉強スケジュールをご紹介します。
平日のタイムテーブル
日中は仕事をしておりますので,主な可処分時間は朝と夜。
平日のタイムデーブルは以下の通りです。
5:00 起床、筋トレ、身支度
6:00 電車(通勤時間も勉強)
6:30 事務所(会社)のフリースペースで勉強
8:30 業務開始
19:00 業務終了・夕食
19:30 事務所近くのカフェで勉強
22:00 電車(もちろん勉強)
24:00 就寝
休日のタイムテーブル
休日は,主に辰巳の論文を書いていました。
実際の司法試験の開始時間に合わせて書いていました。
生活リズムが乱れませんし、ダラダラすることもないのでお勧めです。
合格のための4つのコツ
私が思う、合格のためのコツをご紹介します。
通勤時間やスキマ時間を活用する
私は,昼休みや通勤時間といったスキマ時間に、択一を解いたり,工藤先生の音声解説を聞いたりして,スキマ時間を有効利用するよう努めていました。
スキマ時間でも,積もれば膨大な時間となり己の糧となります。
1日に3科目以上勉強する
今日は憲法の日,今週は刑事系を集中的にやる,というように,特定の科目を集中的に勉強する方もいるかもしれませんが,私はこのやり方をお勧めしません。
というのも,人間は記憶したことをすぐ忘れるからです。
10月は憲法,11月は行政法,12月は民法、1月は・・・というように極端なケースを想定すると、5月の本番の頃には憲法や行政法の記憶は失われています。
他方,短いサイクルで科目を回してれば,記憶を定着させることができます。
再現答案と自分を比較しない
合格者の再現答案と自分の答案を見比べて、落ち込む人もいるかもしれません。
しかし、再現答案なんて気にする必要はありません。
再現答案は本番の記憶に基づき再現しているものですから、再現答案作成過程で知覚・記憶・表現に謝りが含まれています。
中には自分を良く見せようと誇張しているものもあるかもしれません。
そんなものと比較して落ち込む必要はないのです。
むしろ、読まなくていいと思います。
現に、私は再現答案なるものを読んだことはありません。
同級生や同じ目標に向かった頑張る人を尊重する
私は,社会人受験生として,孤独な環境で勉強を続けていました。
どうしても,気分はマイナスになりがちですし,モチベーションの維持にも苦労します。
やはり,同じ目標に向かって頑張る人というのは,自分に刺激を与えてくれる存在です。
中には,気の合わない人もいるかもしれません。
しかし,そんな人でも,存在しているだけでモチベーターとなってくれているのです。
全員と仲良くしろとは言いません。
同じ目標を持つ人間として尊重し,大切にしてください。
まとめ
今回は,私の勉強法や使用していた教材をご紹介しました。
基本書や判例百選を使用しない私のスタイルには賛否両論あるかと思いますが,1つの参考になれば嬉しいです。